第二二五稿(カステロにシェラックを塗付)
先日(うっかり八兵衛的に)入手したカステロのシーロックですが、エステイトということで多少難がありました。


シャンクのステム際が少し剥げている。
大した損傷ではないですが、本人的には気になります。端の部分だから傷みやすいのはわかる。
わかるが故に尚更気になるというような印象です。
もしこれが新品時より自分が使いこんでこうなったのなら気にならないかも知れません。
むしろ逆に気に入るかもしれない。
これはバイクのパーツでも同じで、自分が走りこんで自然と薄くなった塗装やら
角の落ちた鋳造ものなんかはなんとなく誇りに感じたりもする。
なにせ数万キロは走ったんだぜ、と自慢したいような気さえする。
黒いブレーキやクラッチレバーの焼き付け塗装がうっすらと剥げ金属の地が見えてくるようなのは最高に美しい。
ところが中古だと必ずしもそういう気になれません。
とりわけ初めのうちはそう。放っておけばもしかすると気にならなくなる可能性もありますが。
このあたり、源氏物語の紫の上の段を思い出したりもしますが…
どうなのでしょうね。
対人的にはあまり潔癖なのは全くよろしくないような気もしますが、パイプさん相手ならばさっさと誤魔化してしまった方が精神衛生上は良いかも知れない。
誤魔化しの方法は簡単です:
・ 黒い木材用の染料を塗り
・ シェラックでカバーする

比較的ささいな欠点だったので、ペーパ―なども一切使いませんでした。
染料は手持ちのものがあった。木目を消さないタイプの一種の墨のようなものです。
普通にホームセンターなどで手に入る。
適当に塗って適当に乾燥させ、シェラックを微量適宜割ってこれもまた適当に刷毛塗りするだけです。
スムース仕上げではないので、かなりつぶしがききます。
塗り跡なども一切見えません。

縁がしっかりすることで俄然印象が変わる気がします。
これなら新品同様と言っても良いでしょう。
シェラックを持っていて良かった。

裏面の刻印部ですが、これでカルナバで磨いた後です。
細かい事ですが、本当はもう少し艶が欲しい。
恐らくここにもいずれシェラックを塗付しようと思ってる。
ちまちまとなんだか我ながら神経質と思いますが、それが好きなのだから仕方がない。
それにしてもラスティックはこういう処理が簡単なのでいいです。
(文字通り)田舎臭くて嫌いとか言ってたのは誰だっけ。
でもむしろだからこそ、細かい部分がぴしっとしてるとコントラストにより見栄えが良いのだとは思います。
人でも建築でもなんでも、その魅力を支えてる(増幅させると言うべきか)のはコントラストだったりします。
ヤンキーが意外に礼儀正しかったりするとつい惚れてしまうのと同じ原理です。
逆に言うとディティールを押さえないと途端に野暮ったくなってしまう。
いずれにしても(六本しか持ってないうちの)二番目のお気に入りになりました。
ちなみにこのシーロック、かなりはっきりした赤がところどころ下地にあって、
色々写真を見る限りでは少し変わってるような気がする。
でも他の実物を見た事がないので、なんとも言えないのも事実。
今後の修練が待たれるところかも知れません。


シャンクのステム際が少し剥げている。
大した損傷ではないですが、本人的には気になります。端の部分だから傷みやすいのはわかる。
わかるが故に尚更気になるというような印象です。
もしこれが新品時より自分が使いこんでこうなったのなら気にならないかも知れません。
むしろ逆に気に入るかもしれない。
これはバイクのパーツでも同じで、自分が走りこんで自然と薄くなった塗装やら
角の落ちた鋳造ものなんかはなんとなく誇りに感じたりもする。
なにせ数万キロは走ったんだぜ、と自慢したいような気さえする。
黒いブレーキやクラッチレバーの焼き付け塗装がうっすらと剥げ金属の地が見えてくるようなのは最高に美しい。
ところが中古だと必ずしもそういう気になれません。
とりわけ初めのうちはそう。放っておけばもしかすると気にならなくなる可能性もありますが。
このあたり、源氏物語の紫の上の段を思い出したりもしますが…
どうなのでしょうね。
対人的にはあまり潔癖なのは全くよろしくないような気もしますが、パイプさん相手ならばさっさと誤魔化してしまった方が精神衛生上は良いかも知れない。
誤魔化しの方法は簡単です:
・ 黒い木材用の染料を塗り
・ シェラックでカバーする

比較的ささいな欠点だったので、ペーパ―なども一切使いませんでした。
染料は手持ちのものがあった。木目を消さないタイプの一種の墨のようなものです。
普通にホームセンターなどで手に入る。
適当に塗って適当に乾燥させ、シェラックを微量適宜割ってこれもまた適当に刷毛塗りするだけです。
スムース仕上げではないので、かなりつぶしがききます。
塗り跡なども一切見えません。

縁がしっかりすることで俄然印象が変わる気がします。
これなら新品同様と言っても良いでしょう。
シェラックを持っていて良かった。

裏面の刻印部ですが、これでカルナバで磨いた後です。
細かい事ですが、本当はもう少し艶が欲しい。
恐らくここにもいずれシェラックを塗付しようと思ってる。
ちまちまとなんだか我ながら神経質と思いますが、それが好きなのだから仕方がない。
それにしてもラスティックはこういう処理が簡単なのでいいです。
(文字通り)田舎臭くて嫌いとか言ってたのは誰だっけ。
でもむしろだからこそ、細かい部分がぴしっとしてるとコントラストにより見栄えが良いのだとは思います。
人でも建築でもなんでも、その魅力を支えてる(増幅させると言うべきか)のはコントラストだったりします。
ヤンキーが意外に礼儀正しかったりするとつい惚れてしまうのと同じ原理です。
逆に言うとディティールを押さえないと途端に野暮ったくなってしまう。
いずれにしても(六本しか持ってないうちの)二番目のお気に入りになりました。
ちなみにこのシーロック、かなりはっきりした赤がところどころ下地にあって、
色々写真を見る限りでは少し変わってるような気がする。
でも他の実物を見た事がないので、なんとも言えないのも事実。
今後の修練が待たれるところかも知れません。