第二二一稿(これはパイプではない、喫煙銘柄2016年上半期まとめ) - これはバイク(パイプ)ではない。
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第二二一稿(これはパイプではない、喫煙銘柄2016年上半期まとめ)

私は歴半年に過ぎない一知半解の徒ですし、ワインも飲まずグルメでもなく、むしろその方が男らしい!なんてバンカラよろしく思っているくらいですから、奥深い嗜好品のレビューなどはできません。そもそも一つの銘柄にしてもその時々で感じ方が異なりますし、体調や詰め方やどの道具か等に従って様々に変化しますので、評価も一定しないのが現状。
ただ、これはあくまで私見ですが、パイプをする人達はモノを読んだり書いたりするのが好きな印象があるので、その場合文字情報とは多い方が面白い。だから、今まで試してみた銘柄をずらりと並べてみる次第です。

残念なのは、私の住まう国では煙草の通販が一切禁止されているので、手に入るものが相当に限られてしまう。以前喫煙大国と書きましたが、政策的にはまるでそうではなく、かつ生産されているものにも大したものはない。同じ欧州で言うならば、(とりわけかつての)英独と比べると国力にも差がありますし、そのあたりのことが関係するのかも。とは言え、デンマークや北・南欧の方で意外と充実している印象がありますから、そう簡単には言えないのかも知れません。
仏人とは映画等を色々みても、また実際にそれなりの期間接して見ても、関西人に通じるようなイラチで、ぶつくさ文句を言いながらシガレットをスパスパ吸い、挙句の果てかしこに投げ捨てる、なんてイメージがある。だからむしろシガレット文化なのかなと思ったり。もちろんこれは私個人の一偏見に過ぎず、そうでない人も沢山いる。

いずれにしても、「パイプの都」サン・クロードを擁している割には、あまり恵まれた環境でないことは事実です。パイプ自体にもあまり見るべきものはないような気がしてます。

【睦月】
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以前にも書きましたが、通称「グリ(灰色)」から始めた。興味本位以外で吸う人はいなかろう、というような品。骨董的価値はあるかも。昔のジタンの様にタバ・ブラン(茶色煙草)的なものですが、パイプものとしてはどう分類していいのかわからない。

アムステルダマー:
比較的どこでも売ってる安煙草。
クラン:
1月に買ったパックがまだ残ってる。雑葉を集めたような、とのレビューがあったけれど確かにそんな感じ。軽くラタキアの香りがするようだけれど、味は別にしないような。
サン・クロード:
フランス煙草。意外と高い(10ユーロ/40g)けれど、これもなんだかよくわからない部類。消費できず。
アンフォラ:
近所のタバコ屋で唯一売っているまともな品。ただし最初は良さが全然わからず。消えすぎで嫌いになってしまった。
ボルクム・リフ(バニラ):
これ以降、市内まで出かけて買うように。これは上品で良い、と思ったけれどリピートするには至らず。

【如月】
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ボルクム・リフ(チェリー):
意外とドクター・ペッパー(コーラ)が好きなので、試しに購入。(初めは)良いと思った。
ラールセン(メロウ&テイスティ):
蜂蜜とバニラとの記載を見て。
オルスボ(バニラ):
バニラ最強の部類と聞いて。

【彌生】
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オルスボ(チェリー):

チェリー比較のため購入。
ラールセン(メロウ&テイスティ):
これはリピートではなく、先のものは義理の息子にプレゼントしたので。
ボルクム・リフ(ハニーオレンジ):
マーマレードが好きなので。

【卯月】
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オルスボ(ゴールド):

オルスボシリーズの続き。普通に美味しい。
ラールセン(マスターズ・ブレンド・メロウミックスチャー):
個人的に初めて煙が甘い、と思った銘柄。私のラールセン好きはアンデルセン好きと重なりここに至って決定された。生姜が入ってるらしいのですがあまり感知できず。
ブリッグ(チェリー):
チェリー探索の続き。

ダンヒル(ヴァージニア・フレイク):
ヴァージニア単体の味を知るべく。オーリックもマクバレンもなかったので高かった(19ユーロ)が仕方なし。当初まるで良さがわからず。一缶吸ううちに美味しいと思うように。
ブリッグ(ハニーデューメロン):
チェリーがまずまず美味しかったのでものの試し。ドイツ煙草の感。質実剛健な煙草味が支えてると言うか。ただメロン(の良さ)はよくわからず。
ラールセン(ベル・エポック):
お店のお勧めで購入。フルーツ系の華やかな香り。ラム・マンゴー・パッションフルーツ・バニラ。後で試供品で知ったがピーターソンのConnoisseur's Choiceと良く似ている。大き目のダイス形状。個人的には大変好み。

ボルクム・リフ(チェリー):

再度チェリー比較のため。ただし、チェリー系はこの後ほとんど吸わなくなる。
オルスボ(シルバー):
縞々探求の続き。軽くひねりのあるバニラ。お汁粉のようと聞いて。
ダニッシュ・ブラックバニラ:
甘い甘い、と聞いて。

【皐月】
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オルスボ(ブラック):
縞探求の最後。軽いバニラ。オルスボ中ではこれが多分一番好み。
ラールセン(マスターズ・ブレンド・ゴールデンドリーム):
名前が凄い。メイプルシロップ。MBの別バージョン。先述のメロウミックスチャーよりこってりかつ単純な印象。
アンフォラ:
日本で一番売れてると聞いて再挑戦。良くほぐして大き目のボウルで好印象に。ダンヒルフレークのお蔭かも。

ピーターソン(ワイルド・アトランティック):
プレゼントで貰ったらラタキアだった。今まで避けてたのに。チーズ(それも山羊系の)と石鹸の匂いにショックを受ける。

【水無月】
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ブラック・チェリー:
普段行かない煙草屋にあったので。でも買わなくても良かったかも知れない。結局未開封のままあげてしまった。
ラドフォード(オールド・スコッチ):
同上。これは意外と良い。お酒の香りが僅かにする。

【今日】
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ラールセン(マスターズ・ブレンド・スィートアロマティック):
MBの別バージョン、恐らくこれが日本で普通に売ってるMBでしょう。
ダニッシュ・ブラックバニラ:
リピート。チョコレート替わりに。軽い酸味もあって良いおやつ。煙草感もあってビター(でもミルク)チョコレート的な。ペラペラの安っぽいパッケージもそれっぽい。ブラックサンダーか。
アンフォラ:
三度目。値段も手頃(10ユーロ/50g)で常喫になりつつある。
サミュエル・ガーウィズ(フル・ヴァージニア・フレイク):
伝説のFVF、私にはまだ早いと思ったけれど品切れだったのが入ったのですかさず買う。まだ良さはわからず。ダンヒルフレークより複雑だ。



以上、通好みの領域にはまだ全然至りませんが、むしろそれが故に微笑ましく思われる方も多いのではと思ったり。クランとサン・クロード、ボルクムの2パック目のチェリーとポッシェル・ブラックチェリーは今後も消費しない気が果てしなくします。誰かにあげてしまおう。

幸い行きつけのお店にサミュエル・ガーウィズとダンヒル、アシュトン等の缶ものが良く揃っているので徐々に試してみることでしょう。ただし値段が高目であくまで高級品なのだから、慌てて行かないようにしたい。ところで当初、知らないもの怖さ(怖いもの知らずの逆)で避けていたラタキアですが、二煎目から意外と美味しいと思うように。初めはあまりの変な味に変な笑いがとまらない的な感じでしたが、愛好家が多いのも頷けます。コクの強い熟成チーズみたいなものなのでしょう。

僅か半年ほどのスパンですが、改めて見ると変遷的なものは(多分自分だから)わかるような気もします。生意気を言うようですが、質の良いヴァージニア葉の甘味を感じるようになって(少なくとも自分でそう思って)から、「着香が飽きる」なんて言う感じもなんとなく理解されるような気がしたり。とは言え、最終的には個人の好みに過ぎませんから、あまり小賢しく色々言うつもりはないのです。

ところで、本当はかしこで評判の高いMcClelland、それもパッケージの魅力にすっかりノックアウトされてしまった「カエルのモートン」なんかは是非欲しい、かつ常備したいと思う。

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恐れていたラタキアが意外といけることがわかったし、また視覚からくる刺激・魅力にひたすら弱い私は、パッケージも好みの方がそれは嬉しい。このカエル氏、眼鏡が手放せなくなり腹も出てきた私としてはちょっと他人とも思えずどうも気になる。
でも現時点では入手自体が困難なので、いつかいずれは、と夢みる日々。
いずれにしても日常の、引きこもりがちな妄想家にとってはささいな、でもちょっとした愉しみではあります。
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