第一九九稿(パイプ事始め八・薬師三尊と物欲の塊り) - スポンサー広告これはバイク(パイプ)ではない。
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第一九九稿(パイプ事始め八・薬師三尊と物欲の塊り)

かつて若い頃友人に、「あれが欲しい、これが欲しい、これのここがカッコイイんだよわかる?」等と
小うるさい事を言っていたら、
「なんでそんなに拘るんだ、お前は物欲の塊か」と一蹴され、えらく凹んだ記憶がある。
今ならフフ、まさしくその通りなんだ、と軽く笑っていなせそうな気はしますが。
とにかく、私は確かにマニアックなのです。
これは認めざるを得ない。

でも、道具とは私たちの文明の基本、根幹をなすものですし
時と場合によってはそれが何もかも決してしまう、なんてことにもなるもの。
例えば人より良いモノを持ちたい、なんて一見幼稚な心持でさえ
果たしてそれが物事の効率を決め、かつ何かを創りだす頼りになるのであれば
あながち間違った心構えとも決めつけられない。
手持ちのナイフが鈍であれば、キャンプにおいて苦労するなんていうレベルは当然のこととして
厳しい環境では実際に生死を分けるようなことにすらなるのでしょう。

私個人は、壊れたら買いかえれば良い、等とあっさり言われてしまうと何故かがっかりしてしまう。
確かに物は道具であり手段であり、目的ではない。
でもなんだか寂しく思ってしまう。
反面、モノをこつこつ直して大事に使う人は好きになります。
物に愛着があり、また執念深い性質なのかも知れません。
いずれにしてもモノをポイポイ捨てるのは性に合わず、だからこそ少なく良く選んで、かつ長く使いたい。
愛憎が深すぎるから、多すぎると溺れてしまう気がして息苦しいし、こだわりが強いからなまくらなものは欲しくない。

とは言え庶民ですから、ランボルギーニなんかが欲しいわけではなく
むしろ地味な旧車を大事にしているのを見ると嬉しくなるし
今宵の虎徹は血を欲している・・・なんて組長のように見栄を切るよりは
渋いノサダを選ぶ土方さんの方が好み。
(もっとも和泉守兼定だって大業物の超高級品ですが。)

そして恐らく私のように感じる人とは意外に多いのではないか、とも思う所以で
それが故にこの地でもGSX-Rを見てブラボーと快哉する輩は絶えないのかとも想像するのです。(主に中年男子)



さて、前置きが長くなりました。
一本目の小ぶりなジャンテと三本目の偽っこピーターソン、
同じクラッシックなビリヤードで似た者同士、互いを食い合うのではないか、と多少危惧していたのですが
(先述のような理由で。似たものがあると、一つの価値が薄れてしまうような気がする)
今のところ意外と仲良くしているようです。

DSCN46572.jpg

例えて言うならば―(こんな例えを許容するのならば)
どちらもジュラ山岳地方の健やかな田舎少女ですが、かたや生粋のフランス娘、小柄でブルーネットの
ジャンテさんに対して、ピーターソンさんはアイルランドの血が混ざってるその従姉妹と言ったところ。
少しだけ大柄でブロンドなのです。

s-DSCN4961.jpg

どちらもメタルフィルターは外してしまった。
確かにいまひとつ効果がわからないし、なによりモールが通らない。
取ってしまえば、都度マウスピースを外さなくとも掃除ができる。


シェラックを塗ったジャンテでしたが、結局脱がせてる。

s-DSCN4982.jpgs-DSCN4983.jpg

熱でどうしても動く(部分的に艶がなくなる)のが理由。
最初に塗ったクリアが木に残って悪さをしているのでは?と疑っていたのですが
あまり削ると色が落ちてしまう。
それで中途半端に削ったり塗ったりを繰り返してましたが、らちが明かないので
思い切って削り、新たに色を入れた。
その後ワックス。

その代り、従姉妹にシェラックで艶だし。
2000番のペーパ―とシェラックしか使ってないので、大丈夫の様子ですが

s-DSCN4918.jpgs-DSCN4664.jpg

ただし色が濃くなってしまった。
これではもはや金髪とは言えない。やはり剥がそうかしら…
我ながらきりがない。

とまれどちらも小ぶりで扱いやすく、あまり気を遣わずに吸えるのが美点です。
同じような用途でも一本では足りませんから、その意味でも丁度いいし、逆に言えば違いもあまりないので、深く悩まずにどちらでもいける。
今や艶有と艶無しでコンビネーションも良いし、個人的にまたおかしな比喩をするならば、
薬師如来の隣に控える日光月光菩薩像のような存在になるのです。

ただボウルの小ささは、沢山喫えず多少あわただしくなるのと、
熱容量の少なさから表面は熱くなりがち、また火持ちも悪くなるような気がします。
今後はあまり小さいものは買わないような気がする。
いやむしろ、日光月光と例えたからには、これ以上被らせない為に避けるでしょう。

ところで従姉妹のPリップ、ぱくりと咥えてしまうと特に大きな違いはないような気がする。
でもそうではなく、下のカーブは下唇を沿わせる用にも思えるので、そうしてみると
上部の穴が上唇で軽く塞がれるような状態になり、意外にも繊細な吸い心地になります。
気道が狭められて流速が上がる、ベンチュリー効果を体感できたり。(それが?)
ただしそんな風にすると、全体にちょっとデリケート過ぎる気もする。

s-DSCN4981.jpg

果たして設計したピーターソンの意図はどちらにあったのか、等と考えたくなる感じ。
傍から見れば沈思黙考する哲学者にも見えるかもは知れませんが、実際には大したことは考えてない。
欠点はモールが通しにくいこと。




s-DSCN4956.jpg

さて今のところ中尊の薬師如来にあたるマレーネ・ディートリッヒの如く大柄なドイツ娘、
直径20㎜*深さ30㎜のボウルは比較的広めで浅目ということになると思います。
火持ちも良いし、見た目より軽く、またなにより持った見た目のエレガントさが気に入っているのですが

s-DSCN4934.jpg

それゆえに縁(の際の部分)が焦げてしまうのが気に入らない。
正確には本当に焦げているわけではなく、表面のクリア層が熱に負けているのですが
磨いても光らないし、かといって剥がしてクリアをつけなおす気力も技術もない。
よってぎりぎりまで詰めないとか、あまり傾けないとか何かと気を遣うことになるので、
稼働率は若干低めになります。
なんとなく温存しておきたい。
(そしてこれが第四のパイプへの伏線となるのか)

ファウエンの9㎜フィルターですが、(100個入りのパックを買ったのに)結局これも外してしまいました。
理由は、空気を揺蕩わせるような微細なコントロールができなくなる(ような気がする)から。
空気抵抗は低いものの、なしに比べれば当然あるわけで
吸い吐きの双方、それなりにのレベルで強くせねば、全く味がこないという状況にもなる。
しばらく試した後でフィルターを外した時の解放感、というか自由な感じは
あっこれはなしの方がいいや、と即決するだけの喜びがありました。
また無精者の私には、フィルター交換が面倒くさい、というのも大きいです。

s-DSCN4456.jpg

その場合、アダプターを入れてフィルター用の隙間を埋めることに。
入れなくとも吸えますが、フィルター用の空間に汚れが溜まりかつその掃除が難しくなるでしょう。
アダプターはファウエンのオリジナルのパーツですが、長さは若干削りました。
Oリングも付いてぴったり入る事で気密を保ちます。



煙草自体ですがパイプ用は世界に多くの種類があり実に奥深い世界です。
よって経験の浅い私がレビューなどをすることはないのですが、本人は大変面白がっている。
ブロンドも茶色も吸ったけれど、今のところ気に入っているのはこちらではタバ・ダノワ(デンマーク煙草)と
一括して呼ばれる、ヨーロッパの老舗各種ブレンド。
様々なフレーバー付のブレンドですが、どれもなかなか洗練されているものです。

s-DSCN4955.jpg

バニラとチェリーが好み。バニラ風味は数多く存在するので、まずはチェリーで一番を探そうとしている。
ボルクム・リフとオルスボのチェリー、甘酸っぱさが圧倒的にボルクム・リフの方が際立ってる。
個人的にはオルスボさんはここで敗退。


反面オルスボのバニラはリピートするでしょう。
かなり強烈なバニラで、いわば生クリームに対するバタークリームのような脂っこさがある。
甘党の私は好み。一説によれば多種あるバニラのうち最強の部類らしい。

s-DSCN4550.jpg

その他、中央のラールセンはやはりデンマークの老舗、これはバニラと蜂蜜の香り。かなり繊細なもの。
よく知られかつ高級な部類ですが、50gのパウチだと値段は日本円にして1500円程。
一月に一度、三袋も購えば十分ですから、煙草代は随分助かります。
もっともその分パイプに使うのだから…でも物好きなのでこれは仕方がない。
燃えて灰にならないのだから、むしろ喜ばしい。

物欲と煩悩は続くうちが花かな、というような気にもなってくる今日この頃。
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