第一八四稿(パイプ事始め参2016) - スポンサー広告これはバイク(パイプ)ではない。
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第一八四稿(パイプ事始め参2016)

Et dans une pipe en écume de mer
Je fumerai du tabac amer
Et je me perdrai dans les brumes
Comme un marin dans la bière brune
Au nord des îles de Shetland
Dans une maison sur Mainland
Hum
Mais j'oublierai

してメシャムのパイプで
苦い煙草を吸うのさ
船乗りがビールに溺れるように
煙に我を忘れちまう
シェットランドの島の北で
メインランド島の小屋の中で
ああ
そして(お前のことは)忘れちまうだろう
-Johnny Halliday, Au Nord des Iles Shetland
より

参考にしてもらう、と言うよりは情報を共有するために
(あるいは単なる自己満足/日記的な)
パイプ歴わずか二週間ほどの私が最初の経験をつらつらと綴っていきましょう。

s-DSCN4303.jpg

すでに書いた通り、フランスはサン・クロード産のブライヤーのパイプです。
無銘としましたが誤りでした。しっかり銘が入ってます。
Jeantet(ジャンテ)とは調べてみれば(パイペディアなんてものがある!)
古いパイプ屋号ですが、現在では色々統合してシャコムの傘下にあるらしい。
ちなみに仏のパイプの二代銘柄と言うと、ビュッツ・ショッカン(Butz-Choquin, BC)とシャコム(Chacom)。
私は当初、BCの☆の図柄が気に入ってそれを買おうとしていた(がやめた)。
値段は60ユーロ程。


紙巻は大人になってよりずっと吸ってますが(禁煙しようと思ったことはありません)
パイプのことは右も左もわからない。
とりあえず近場のタバコ屋さんで聞くと(仏にタバコの自販機はない)、これしかないとのこと。

DSCN4173.jpg

パイプタバコのパッケージと言うと、色々デザインも凝っていてなかなか美しいものも
あったりするものですが。簡素さに初めはびっくりした。
カポラル、通称「Le Gris(ザ・灰色)」もしくは「Le Gros cul(でか尻)」。


ともあれ、いそいそとうちに持って帰り、事前に調べていた通り、少しずつ詰めていきます。
新品パイプなので、量は半分くらいまで。ブレイクイン(慣らし運転)をするためです。
通常言われている詰め方とは、
  1. 最初は子供の手、
  2. 次は女性の手、
  3. 最後は男の手で。
などと言うもの。層を作るようにして詰める。
とは言え空気が通らねばならないから、あくまでギュウギュウにはしない。

あとはおもむろに点火するだけです。

s-DSCN4322.jpg

「ゴホッゴホッ」
キツイ。それに舌に辛い。
火種を保つために「吸い吹き」の双方が必要なのですが、いかんせんキツイ。
でも気を付けないとすぐ消える。
これは…

気になって調べてみましたが、この「灰色」、
なにげに歴史のある銘柄らしく、なんでも1871年に最初のカポラルがでたらしい。
カポラル(伍長)とは、普通より少しは上等と言った意味合いで名づけられたもの。
他のScaferlatiの起源はもっと遡る。
そもそも第一次世界大戦の頃などは兵隊に支給されていたものですから時代を感じさせますね。
日本で言えば、敷島とかそんな感じでしょうか。とにかく古い。
で今でもあまり変わらず売ってるのも凄い。

敷島

参考写真、敷島。

caporal.png

参考写真、スカフェルラッティ・カポラル。


そう思えば、キツイのも頷けると自分を納得させます。
シガレットの分野でも、かつてのフランスタバコは(ブロンドに対して)タバ・ブラン(茶色煙草)と呼ばれ
きつかったのです。ゴロワーズとかジタンが有名でした。
昔の「(自称も含む)文化人」が好んで吸っていたものですが、
今では流行りません。ゴロワーズもジタンも現存しますが、今ではブロンドになってます。
昔のは匂いが強いですから、喫煙大国のフランスでもそういう流れですね。

(その後に吸った紙巻タバコの旨かったこと…)


いきなり挫折しそうになりましたが、茶色タバコが悪かったんだと言い聞かせ
急遽ブロンドを買い求めます。諦めの悪いのも一つの美徳なのです。

DSCN4267.jpg

アムステルダマー。比較的どこにでも売っている、比較的普通なブロンドタバコです。
普通なのだから普通に吸えるだろう。

と思っていたのですが、変な後味がする。
何と形容してよいのかわかりませんが、とにかく変な味が。
これは駄目だと諦め、また「灰色」に戻る。
これは伝説の煙草なんだ、なにせ19世紀からあるんだからと言い聞かせ。



すぐ判明しましたが、この変な後味、アムステルダマーのものではありませんでした。
新品パイプゆえの何かでしょう。
その証に葉に関わりなく後にその味がすることは二度とありませんでした。
でもお蔭で灰色が平気になった。

かつてイタリア人のマルコが言っていたことですが、
なぜイタリアにはこんなに多種のパスタがあるの?同じじゃん?

すると、そもそも食感が違うし、ソースによってはうまく絡まず食べられないんだぞ、とのこと。

私はさすがに食えないってことはないだろう、と内心思ったものですが
まあ、でも御握りだってお米が色々、海苔が色々、具も色々と違いが分かる人たちにはわかる。

同様に煙草によって適した詰め方やら吹かし方等色々あるようです。



ところで、諸先輩方の様々な助言を聞くと、皆異口同音に「消えたら単に点けなおせばよい」と仰います。
だから慌てるなと。
逆に言えば、火が消えることとは実に恐ろしい。
火が消えたような、という形容はいかにも死を意味するし
どうにも空恐ろしい凄い感じがしてしまう。
キャンプファイヤーなどでもやはり消えないように消えないように
気を遣うものでしょうし、時と場合によっては文字通り死を意味しかねない。

だから最初のうちは、火が消えると無性に負けたような気がしてついつい頑張ってしまいます。
しかしそうすると今度はオーバーヒートという罠が待っている。
思わず「あちっ」っとなったことも。
私のはボウルが小さく壁も薄いので、比較的熱くなるような気がします。

s-DSCN4290.jpg

無暗矢鱈と吹かした結果。
撮影用にわざとやったものですが、これは汚らしい。


新品のパイプにはブレイクインが必要です。
これは燃焼室の内壁に適切なカーボンの層が形成されるまで続きます。
適量は厚さ1-2㎜と言われている。

s-DSCN4297.jpg

まだ足りないと思う。それに厚みが均一でなく今一つな気がします。
急いで慣らし過ぎたのが原因か。


ちなみにブレイクインの事を仏語でキュロタージュ(culottage)と言いますが
パイプをキュロテしないといけないんだよね、と言ったら妻に笑われました。
キュロットとは現在日常語ではパンツの事を(それも女性用の。パンツのパンツではなく文字通りパンツ。)
指すからですが、パイプ用語を知らない人にすれば
パイプに「下着を履かせる」と言ったのと同じになってしまう、

のは知りませんでした。

続きます。
※紙巻は結局その後吸ってません。外出の時だけとかになりそう。

このカテゴリーを閲覧し続けると血行が悪くなり、健康を損ねる恐れがあります。
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